運送会社・物流業界の今後(IAATransport展示会訪問から感じる事)

知識紹介

皆様いつもニュー多摩運輸のブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、9月中旬にドイツのハノーファーで行われましたヨーロッパのトラックが集まる展示会IAATransportに参加させて頂きましたので、その展示会に参加した所感をご報告をさせて頂きます。

IAATransportとは2年に1度開催される国際見本市でヨーロッパを中心に世界からトラックやバスに関連する会社が一同に集まるヨーロッパで最大の商用車の展示会です。今年はコロナの影響もあり4年ぶりの開催となりました。

まず驚いたのがヨーロッパにおける大手トラックメーカー(Scaniaスカニア、IVECOイベコ、DAFダフ、Mercedes Bentsメルセデスベンツ等)のほとんどが電気や水素エンジン、CNGを使用したトラックを前面に展示していたことです。ヨーロッパでは脱炭素社会を目指す取り組みを積極的に行っており、乗用車では電気自動車の比率が増えており、インフラも徐々に整ってきている状況です。そういった政治的な背景もあってか電気や水素エンジン、CNGのトラックを前面に出しておりました。

 

 

スカニアのトラック
IVECOの水素エンジントラック
DAFのトラック
Mercedes Bentsのトラック

一方で、トラックの開発状況はというとまだまだ小型の塵芥車、バン、冷凍車やトラクターレベルにとどまっており、大型のようにパワーが必要なトラックへの電気や水素エンジンの登用はあまり見られませんでした。脱炭素型の大型トラック車輌が見られるようになるのはまだまだ先のようです。

また、展示会で話させて頂いたトラック開発関連会社の社長からは日本は小型が多いのでインフラの整備が進めば電気・水素トラックへの入れ替わりはかなり早く進むと予想されておりました。但し、日本ではまだまだインフラの整備に時間が掛かりそうな為、こちらもまだまだ先になりそうです。

また乗用車では最近話を聞く自動運転等の技術についての展示もありました。自動運転となるとまだまだハードルが高そうですが、今後物流業界・運送業界を変えていくかもしれない技術の一つになりそうな遠隔操作という技術もありました。Einride社という会社が開発している電気トラックで3画面(トラックのフロントの映像が流れる)を見ながら実際にジョイパッドのようなもので運転をするという形になっており、荷物の積卸の問題は発生しますが、それが解決すれば実際にドライバーが現地に赴く必要もなく好きな場所で運転ができ、ドライバーの交代も簡単に行えるため、今、問題となっている2024年問題にも対応が可能です。法律等規制の問題もまだまだ残っていますが、運送業界を大きく変える技術の一つになるのではないかと感じました。

Einride社の遠隔操作可能な電気トラック
3画面モニターの前で遠隔操作する。まるでゲームのよう。

これら以外にも電気トラック導入に向けたインフラや付帯関連の技術開発の展示が目立ち、人だかりができていました。世界的に脱炭素の動きに注目が集まっているようです。

ニュー多摩運輸では物流業界・運送業界の今後を大きく左右する世界のトラック動向にも注目し、皆様に良い情報を提供できるように発信してまいります。 引き続きニュー多摩運輸ブログをよろしくお願いいたします。

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